パーク＆ライドと言うと駅近くの格安駐車場に自家用車を止めて常磐線やＴＸで上京する行動様式（あるいは１００円でも安いコイパを血眼で探す青年の姿）を想起しがちですが，ここで言うパーク＆ライドとは，自転車を自家用車に積んで出かけて，出先で自家用車を駐車（パーク）して自転車を降ろしてサイクリング（ライド）することです。

　例えばつくば霞ケ浦りんりんロードでサイクリングする場合は，さすがに常陸大宮からサイクリングで出発するのは時間的にも体力的にも辛いので，自家用車に自転車を積んで出かけて，現地のサイクリング支援施設やパーキング等に駐車し，そこからサイクリングを始めるのが一般的です。

　そこで初心者の方は疑問が湧くと思います。

「自転車って軽トラか大きなワンボックスカーでもないと積めないのでは？」

　いいえ，そんなことはありません。自転車の前輪を外せば軽乗用車にも容易に積むことが可能です。前輪を外す作業は，慣れれば1分でできます。

　また，折り畳み自転車であれば，車輪を外すことなく，自家用車の後部座席を倒すこともなく，より容易に車載可能です。

　色んなサイクリングロードを走りたい，グルメライドを楽しみたいと考えてる方にとっては，パーク＆ライドで世界が大きく広がるはずです。「サイクリングのススメ」の各ページでは，パーク＆ライドが可能であることを前提に話を進めますので，ご理解いただきたいと思います。

　なお，自家用車ではなく電車や飛行機など公共交通機関を利用して自転車を運搬することを専門用語で「輪行」と言いますが，自転車を分解して袋に詰めて水郡線に乗ることは現実的ではないと思いますので，ここでは説明を割愛いたします。しかしながら輪行イベントも検討はしていますので，実施した際にその楽しさを紹介したいと思います。